ある日
さやかさんから
ゆうこさんのことを
教えてもらいました
ゆうこさんのInstagramには
熊本 山鹿の
米作りや作物
そして
山の美しい日々の風景が
綴られていました

その山鹿という土地に
不動岩という岩があります
5億年以上も前に生まれたという
気の遠くなるような時間を
刻んできた岩です
その姿を知ったとき
私は明治神宮の庭にある
さざれ石を思い出しました
それを初めて見たとき
国歌にも歌われている石なのに
思っていたより
ずっと小さいと感じたのを覚えています

小さな石が
長い時間をかけて重なり
巌となる
不動岩もまた
小さな石が集まり
長い時間をかけて
形になった岩です
その写真には
真っ青な空と
不動岩の岩肌
その下に
深いみどりの山並みが
広がっていました
その不動岩の姿を見たとき
長い時間を生き抜いてきた
岩の存在と
言葉では説明できない
この土地を
ずっと見守ってきたような
どっしりとした温かい力を感じました

古くからこの岩は
特別な場所とされ
山伏たちが
この山で修行をしていた
とも伝えられているそうです
私にとっての不動岩は
ゆうこさんを通して知った場所です
私はまだ
その場所を訪れたことはありません
けれど
いつか
不動岩に登り
その力と空気感を
実際に自分の肌で感じてみたい
そして
そこから広がる遠くの山々や
山鹿の街並みを眺めてみたい
そう思っています

良い土地は
良い水を育て
良い水は
豊潤な土を育て
やがて
豊かな食べものを生み
人へ恵みを与えてくれます
ゆうこさんは
岳間の抹茶を
私に紹介してくれた人でもあります
その山鹿の土地から
生まれた恵みは
瑞喜菓の菓子の中にも
そっと息づいています

そして
それは山鹿に限ったことではありません
土地が変われば
その土地ごとに
季節のめぐみがあります
それを口にする人の
身体にも心にも
静かに暖かく届いていく
そんな気がしています
