
素材のこと
― 土地と時がつくるもの ―
素材を知ることは 土地を知ること
土地があり
水があり
気候があり
長い時があります

どこの土地で育ち
どんな時を重ね
どうやって
自分の手にたどり着いたのか
そう思うだけで
ひとつひとつの素材が
違って見えてきます
時を超えてきたもの
デーツやナッツ
抹茶やカカオ
私たちが使う素材の中には
何千年もの時を超え
今も受け継がれるものがあります
古代の人たちも
同じ甘みや香りを味わい
きっと
「おいしい」
と感じていた
そう思うと
いつもの素材が
時を超えて届いた
贈りもののように思えます


人がつないできたもの
干し柿を吊るすこと
抹茶を石臼で挽くこと
カカオを発酵させること
生きるために、
必ずしも必要ではないこと
それでも人は
手間をかけ作り続けてきました
時代とともに
少しずつ姿を変えながら
誰かを思う気持ちは そのままに